銀河鉄道の夜 制作後記(のようなもの)

紅白Flash合戦閉幕から、早3週間...
先日は座談会も行われ、今年の紅白も開催されそうとのこと
私はほとんど話し合いには参加出来なかったのですが、今年も開催されることを素直に嬉しく思いました。それを受けて実はもう次回作の制作にとりかかり始めていたりします( ・ω・)

そんな中、いまさらな気もしますが、紅白Flash合戦2010出展作品の
『銀河鉄道の夜 ―さよならの伝言板―』
のあとがきのようなものを書いてみようかと思います
なお、作品作りのノウハウのようなものは書かれていません。そもそもハウツーは私なんぞが書けませんし、もっと技術巧者の方がたくさんいらっしゃいますので...
というわけでこの記事はあくまで、今回の作品作りの思い出のようなものです(笑)
それでも読んでくださるという方は続きからどうぞ♪


今回の作品、アイデアが生まれたのは大体1年前ぐらいだったと思います
作者コメントでも「音楽ありき」と言い続けていましたが、まず、「さよならの伝言板」の曲が完成して、それに引っ張られる形で物語が出来上がりました。が、そこからしばらくこの作品は形になることはありませんでした。実生活の方で仕事を変えたことで、自分でも信じられないくらい時間が無くなってしまったためです

その後、一念発起し紅白への出場を決めましたが、その時点で締め切りまでの期間が2ヶ月を切っていましたので、フルコーラスでの映像化を断念して、構成を練り直し、ショートバージョンを作ることに決めました。ただ、短い時間にまとめたことで展開のテンポが良くなって逆に良かったかなと今では思っています

■映像作り

というわけで曲は先に出来ていましたので、映像を作り始めることにしました
私の場合、まず絵コンテをおこします。といっても、上級者の方が書くような演出・カメラワーク・構図がきっちり定まったものではなくて、どういったシーンなのかという文章にラフ画を添えただけのものです。そんな程度のものなら書かなくてもいいような気もしますが、書いたほうがその後の制作がスムーズになるということが分かったので書くようにしました

見ていただけると分かりますが、本当に簡単なものです。構図などもこの時とは変わっていたりしますし、共同作業者もいませんので、あくまでも自分にとってのガイドラインのようなものです。
こうして最初から最後までコンテに起こしたら次の作業に入ります

話が前後してしまいましたが、キャラクター設定も物語を作りながら同時に考えていきます。今回の作品では2人+1匹でしたので楽でしたが、そもそも自分は絵を描いたことのない人間なので、モブ程度の特徴の無いキャラでしたが随分試行錯誤を重ねました...。

実はキャラには名前があります



ヒロインの名前は琴音です



主人公は鷲介

ちなみに、紙の裏面に文字が見えるのは無関係です。私が紙をケチって、以前書きかけた小説を印刷した用紙にキャラ設定を描いたため、このようなことになってしまいました(笑)

2人の名前は星座からつけました。琴音と鷲介―「琴」と「鷲」、つまり、こと座のベガ(織姫)とわし座のアルタイル(彦星)から取らせていただいたものです
なお、画像は載せていませんがペットのハムスターにも名前があり、「ぢぇに」といいます。以前飼っていたハムスターの名前をそのまま付けました

こうしてキャラ設定とコンテが出来上がったところでいよいよ作画に入ります
が。くどいようですが私は描けないので、まず人形にポーズを取らせたものをデジカメで撮影し、それをプリントアウトしてから、琴音あるいは鷲介に変えてトレースしていきました。正直、ものすごい手間でしたのでこの辺は何か3DCGのソフトで代用できないかと模索中です。ちなみに使っている人形はミクロマンが2体と、某アニメのフィグマが1体です
こうして出来上がったものが ↓ になります



ここにあげたものは一部ですが、全部だと結構な量になります。これを再びスキャナで取り込んで、Flash上でひたすらトレースしていきます。これまたものすごい手間なので簡略化したいです。例えば2値化して取り込んだものをphotoshoで色付けしていくとかすればいいのかな...?

こうして人物のアニメーションは出来上がり。あとは(気持ち程度ですが)パースを合わせて背景を描いて、効果を乗せてやればシーンが完成しますので、細切れにシーンを作っていって最後に結合させれば完成です☆
今回、この結合後にFlashがエラーを吐きまくってかなり焦りました。メモリ不足ですというあのエラーです。それほど悪い環境でもないと思うのですが、やっぱりsandy bridgeを買うべきなのかな...と思わせてくれました(泣)


■音楽作り

......と言ってもあまり書くこともないのですが、せっかくなのでちょこっと書いてみます
今回の主題歌「さよならの伝言板」なのですが、出来た経緯は本当に下らないことでした。当時TVで放映されたのかDVDを観たのかは忘れたのですが『魔女の宅急便』を観まして、主題歌が「ルージュの伝言」なのですが、それにインスピレーションを得て「チョークの伝言」という発想が浮かんで、1曲の歌詞がまるごと伝言板に書かれたメッセージになっているという曲を作ることを思い立ちました
さらにもう1つ仕掛けが思い浮かびました。私の......じゃなかった、物語ロックさんの未発表曲で「淡雪」という曲があるのですが、この「さよならの伝言板」という曲は、その「淡雪」という曲のアンサーソングにすることにし、歌詞も同じにしてメロディだけ全然違う曲にする、というコンセプトを固めました。具体的にはサビのフレーズ

このまま2人で遠くの町へ逃げ出して 朝が来るまで眠っていても
幸せは2人の隙間からそっとこぼれ落ちて 悲しみ暮れる夜が来ること

という部分は「淡雪」という曲で男性側の心情として歌われている歌詞と同一です
いつかこの曲も発表できたらいいなと思っています

●続いてスタート画面で流れるBGMについて

こちらの曲はかなり締切ギリギリになってから出来上がった曲で、「別れの夜のララバイ」という曲です。当初スタート画面では別の曲が鳴っていたのですが、本当に何のきっかけもなく唐突にメロディが降りてきて、即座にDAWを立ち上げ10分程度で作った曲です。が、手前味噌で恐縮ですが、この曲は当初あてていた曲よりも格段に良く、この銀河鉄道の夜という作品世界を表現できている曲となり、作品全体の締まりが良くなったと思いました。この曲が閃いたことが今回いちばんの良い仕事だったかもしれません♪
今回あとがきを掲載するにあたって、この「別れの夜のララバイ」もMusicから聴けるようにしましたので良かったら聴いてみて下さい
ちなみにタイトルに「ララバイ」とあるのは、旋律のリズムがシューベルトの子守唄にちょっと似ているかな、と感じて名づけてみたのが由来です


■物語

そしてストーリーなのですが...
当初はここでストーリーの解説を入れようかとも思っていたのですが、作品を観てくださった皆様がいろいろと想像して下さったことが嬉しかったので、ここでは解説はしないでおこうと思い直しました
あえて1つだけ言うなら、今回の作品で描きたかったものは「別れ」と「成長」で、「別れ」とは「会いにくくなる」ことではなく「会えなくなる」という意味です。それがどのような別れであるのか、観た方がそれぞれ感じてくれたなら嬉しく思います
この辺、私の絵がもっと上手ければもう少し表現出来たのになぁ、とちょっと悔しくもありました

それと銀河鉄道を汽車ではなく「いわて銀河鉄道」にしたのは正解だったと思いました
「出オチかよ!」と思わせて、実は大真面目なストーリーが続く...こういうギャップが個人的に好きなので、IGRを知っている人がいて、伝わって良かったなぁと思いました

面食らったと言うレスもあったウイングボードですが、取り入れたのは私がSF的設定が大好きだったためです。ただ、それ以外の理由もありまして、実は当初は鷲介が琴音を追いかける乗り物は自転車でした。もちろん空飛ぶ自転車です(笑) しかし、「さすがに絵的にこれは無いだろう」と思い直して今の形に落ち着きました
ORIONシステムを積んでいるのですが、被爆しないのか? とか、緩衝板小さすぎないか? とか、琴音に追いついたとして、あれにどうやって2人乗るんだろう...? という自問は無視することにしました(´∀`)
ちなみに作品を観てくれた知人から「エウレカセブン?」と訊かれましたが、発想の元ネタは違っていて、バックトゥザフューチャー2に出てきたホバーボードがイメージとしてありました。このあたりに年齢相応のセンスがにじみ出ている気がします(笑)

そんなこんなで作り上げた作品、色々と妥協(?)した部分も無いではないですが自分なりに気に入る作品に仕上げることが出来ました。次回作はもうちょいSF要素の強い、王道ベッタベタ短編アニメを作りたいと考えて現在構想を進めています
まずは絵の練習から、頑張ろうと思います☆


最後になりますが、銀河鉄道の夜を観てくださった方、イベント運営の皆様、参加者の皆様、ステキな機会をありがとうございました。またお会いできるよう頑張ります!

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